鍵の交換はプロに依頼するのが基本
鍵の交換については、最近は簡単に出来るようになってきています。ここでは、玄関ドアの鍵交換を例にして説明します。
最近は、ピッキング犯罪と呼ばれる、特殊なツールを使って鍵を不正解錠するタイプの犯罪が増加してきています。鍵は、鍵ケースと呼ばれる鍵本体に付いているシリンダーが心臓部となります。シリンダーは、適合する鍵が挿入されると回転し、鍵を開ける鍵の中心的な機構の事です。
ピッキング犯罪では、特殊なツールをシリンダーの鍵穴に挿入し、合鍵を挿入した時と同じ状態を作り出すことで、鍵を不正解錠してしまいます。慣れてくると、3分程度で不正解錠出来てしまいます。ギザギザタイプの鍵ですと、解錠されやすいといわれております。
そこで、最近ではピッキング犯罪対策が施されたシリンダーが発売されており、既存のギザギザタイプのシリンダーと交換する事が可能になっています。様々なメーカーや種類のシリンダーが、今はネットショップで売られていますので、簡単に入手する事が出来ます。
メーカーが異なっても適合する場合が多いので、ネットで検索してみるとよいでしょう。交換作業は意外と簡単で、シリンダーと鍵ケースと本体または建具とを固定しているビスを外すと、シリンダー自体も外れます。そこで、新しいシリンダーを元の位置に取り付け、再び元のビスで固定すればよいだけです。
シリンダーのビスを外す前に、サムターン(室内側から鍵を開け閉めするためのツマミ状の部材)や飾り座といった部材を外す必要があるケースもあります。
基本的には簡単な作業なので、ドライバーなどの工具を扱ったことのある方なら、30分程度で完了出来ます。シリンダーを交換すると、持ち歩く鍵も変わりますので、古い鍵と混ざらないように管理しましょう。更に、ピッキング対策が頑強なメーカーのシリンダーでは、簡単に合鍵が作れない場合がありますので注意が必要です。この場合は、まずメーカーにシリアルナンバーを登録し、確認されてから合鍵をメーカーに発注することになります。
自分自身でよく分からないという方も多いと思いますので、そのような方は鍵専門店などに相談してみることをおすすめします。万が一犯罪に巻き込まれてからでは手遅れなので、きちんと防犯対策を行っておくべきです。